最終生産車両

(写真：ストーリアＸ４の車台番号でキリ番と言えばコレ！７１３号車のコーションプレート）

1998年4月のデビュー以来、トヨタ１００％子会社化の影響を受けたマスク変更、そして排ガス規制による荒波をも乗り越えて生産され続けてきたストーリアＸ４にも、ついに最後の時がやってきた。

2004年1月31日をもって最後のオーダーが打ち切られ、同月ダイハツ工業ＨＰからストーリアＸ４が消えた。そして2004年4月9日にロールアウトした最後の２台をもってストーリアＸ４の生産は終わりを告げたのである。

生産期間は６年２ヶ月。推定生産台数は７７７台。

最後の最後は「オーダーが来た分生産する」という事であったが、オーダー締め切り後も問い合わせが続き、ダイハツ最後のモンスターとなるかも知れないマシンの終了を惜しむ声が絶えなかった。

既にダイハツは軽用４気筒エンジン「ＪＢ」シリーズの開発を打ち切っており、同じ系統のＪＣ−ＤＥＴもＸ４と同時に生産が打ち切られたため、もはやエンジン本体の入手は部品単位や中古品に頼る他は無い。またＭＴの生産もダイハツ本体から関連会社に移行し、ダイハツからはコペンを除くと急速にスポーツ色が失われていたが、この不安は2006年3月10日にストーリアＸ４の後継車である「ブーンＸ４」がリリースされた事で解消された。

なお、最終型では後期�U型からの変更点はほとんど無いが、マフラーのフロントパイプと干渉しがちだった大型トランスファーが再び小さなものに変更され、３速ギアも歴代最強の強度を誇る加工が為されている。

トランスファーが再び小型の物となる。

３速ギアもＷハードショットピーニング加工などで最終的な硬度アップが図られた。

軽用のＪＢ−ＤＥＴと共にエンジンヘッドの素材がマグネシウムからアルミに変更されており、わかりやすい外観上の相違点としてはオイルキャップがねじ込むタイプから被せてハメ込むタイプに変更されているため、識別は容易である。