「ホットハッチ」
3ドア、または5ドアのハッチバック車に強力なエンジンやスポーティーな足回りを与えたクルマを差す。
かってこのカテゴリーには
トヨタ  スターレットGT
日産  マーチR
     パルサーVZ−R
     パルサーGTi−R
三菱  ミラージュ・サイボーグ
     ミニカ・ダンガン
マツダ ファミリアGT−R
ホンダ シビックSiR
     シビックタイプR
スズキ カルタスGTi
     アルト・ワークス
ダイハツシャレードGT−XX
     シャレード・デ・トマソ
     ミラTR−XX
など幾つかあげるだけでもそうそうたる顔ぶれが並んだものであったが、今となっては競技用ベースモデルのストーリアX4の生産も終わり、後はトヨタのヴィッツRS、ヴィッツRSターボやダイハツYRVターボ、日産マーチRS12、スズキ・スイフトスポーツなど生き残りはごく僅か。
それどころか本来スポーツ性を追及すべきもので無いクルマにターボ搭載して車高下げたり、競技用スペシャルモデルの外装のみ与えたモデルが「ホットハッチ」のように扱われるに至り、ホットハッチの意義が問われかねない時代に突入しているのが実情である。
そんな中にあって辛うじてリリースされているホットハッチに属していたのがダイハツ・ストーリア(トヨタ・デュエット)である。
排気量1300ccの実用エンジンとしてYRVやテリオス、アトレー7などにも搭載されてはいるが、110馬力をたたき出す高性能バージョンのエンジン「K3−VE2」を備えるのはストーリア(デュエット)のみ。
アクセルを踏み込みに応じてタコメーターの針が踊り、それに合わせて小気味のよい加速。ターボのように強引ではなく、どこまでも滑らかな、しかし確実な走り。気が付けばタコメーターの針はレッドゾーンに迫る。
ヴィッツRSの登場によって地味な存在となってしまったストーリア(デュエット)ではありますが、モータースポーツ用713ccターボのX4、そしてこの1.3リッター高性能エンジンを搭載したグレードもあり、実はかなり戦闘的なクルマ。
もっとも、100馬力のスポーティーな1300ccエンジンを搭載していたスターレットやマーチ・スーパーターボの中古車のように、買い物グルマとして使われてしまう事が多いのも事実(泣)
実際ストーリア・ツーリングのしかもMT車となると相当レアで中古車市場でもあまり見かけません。
しかしストーリアのそのかわいい外見にまどわされると思わぬしっぺ返しをくらうかもしれない・・・のもまた事実。
そんなクルマ、昔はいっぱいあった・・いや今でも現役でたくさん走ってるんですが・・小排気量エンジンを限界までブン回し、大排気量車を追いかけまわす、そんな存在。ストーリアの後継車について様々な情報が飛び交う中、このストーリア・ツーリングがダイハツ最後のホットハッチになるかどうか?気になるところです。

追記:ストーリア(デュエット)の後継車「ブーン(パッソ)」には110馬力バージョンのK3−VE2は搭載されず、MTの設定も無い模様。ホントにどうなるダイハツホットハッチ?