ストーリアX4 トラブル集

契約・購入編

納車編

走行編

爆走編

お別れ編


契約・購入編

「ストーリアX4」を知らないダイハツディーラー

 ディーラーの営業の方って意外とクルマに詳しく無い場合があるのですが、これもその典型。
「ストーリアX4のカタログが・・」と言っても「ウチにそんなクルマがあったかな〜?」と言われる事も。
入社したばかりで若い営業の方や、管理職クラスの方を相手にした時に私もそういう事がありました。
まあそういうディーラーもありますと言う事で(^^;

「ストーリア」を知らないダイハツディーラー(泣)

 「ストーリアX4」ならともかく、「ストーリア」を知らなきゃマズイだろ〜?!とは思うのですがこれまた実話。
ちょっと普通のストーリアのアクセサリーカタログが見たいな〜と思ってフラリとディーラーに立ち寄って、カタログ見たいんですけど〜?ってストーリアのカタログ要求したら何と先方(受付嬢でしたが)はストーリアがわからない(泣
その後営業の方を呼んでもらってどうにかカタログを探して・・・って探さないと無いんすか!(号泣
で、まあどうにか出てきたカタログも何やら放置の度合いがよくわかる色具合で・・まあ売る方も軽だと力入るんでしょうけどね。なんたってそっちは主力だし。
 他に「ストーリア買うならトヨタカローラでデュエットを買った方が・・」と薦める営業もいたらしいので、それに比べたらどっちがマシなのやら。

予約の予約

 ストーリアX4はカタログモデルであり、あくまで受注生産や限定生産では無い・・・のがタテマエなんですが、何しろ年間生産枠もそうそう多くは無く、受注が多ければ追加生産も行っていたとはいえそれにも限界が。
なので、受注停止期間でもなるべく早く手に入れようと思ったら「とりあえず次の予約受付始まったらすぐに教えて」と、予約の予約のような事が必要でした。
私も1998年の12月にオーダーしようとしたらもう98年度分の枠が埋まってて、ディーラーに生産計画が決まり次第オーダーするから、と予約したもんです。それで1月に生産計画決まってすぐ予約、4月の生産分をゲットしたというわけで・・

「もう作りません」

 これもX4の事をよく知らないディーラーにありがちだった話で、一旦受注停止のお知らせがダイハツ工業から来た後に、X4の問い合わせが来ても「もう作ってませんよ〜」って言っちゃうとこもあったらしいんですね。
で、ヨソでは受け付けてるからなんかおかしいなあ、と調べてもらったら実は追加生産決まってて追加受注の受付はまだやってたとか。それでX4購入を断念した人もいると思うとちょっともったいない話です。
かくいう私もディーラーで「ストーリアX4はもう生産終わりましたから!次はきっとミラX4が出ますからそれにしましょうよ!」
と激しく推されましたが、今更(なんでストーリアX4が生まれたかを考えると)ミラX4作る理由が無いっしょと押し切って今に至ります。

あまり無かった値引きと要求された手付け金

 私が購入した時だけでなく他のディーラーでも見られた話ですが、契約時に言われたのは「このクルマはキャンセル不可です。手付金も準備してください」という事。
まあ特殊なクルマですしキャンセルになって在庫になっても売りさばくのが難しいんじゃないかと見られてたみたいです。実際新車のX4が在庫であるなんて事になったら全国から引っ張りだこだったと思うんですが・・
あと値引きも少なかったですね。ディーラーマンなんかだと社販でいくらか安くなった場合もあるのかもですが、10万オーバーの値引きはあまり聞いた事が無いです。
ストーリアCXあたりだと一声でそんくらいの値引きがあったんですが、X4は好きモノが買うって事であまり値引き対象にならず。というか値引きしてまで取り扱いたいクルマで無かったのかも。
ただ、本体以外のオプションなんかではわりと値引きが効いたんで、私は純正エアロのアーバンラピッド(初期型ストーリアに設定)をそれで結構値引きしてもらいました。あとハイオク満タンくらいかな?

「ストーリアってなに?」

 さてさてどうにか契約に至ったところで知人なんかに「クルマ買ったんだよ〜」と言いたくなるのはよくある話。
まあこれはX4に限らずストーリア全オーナー共通ですが、友人知人親族一族郎党誰に言っても「ストーリア?・・・・・ふ〜ん。で、どんなクルマ?どこの?」って聞かれてしまいます。
それがX4ともなると「ストーリアっていうクルマのモータースポーツ用のベース車で・・」とかコアな説明しちゃうもんだから、聞いてる方はワケがわかりません。仕方なく持ち出すのは伝家の宝刀「デュエット」。
「オラホラ、CMで『かっわいいふりしてあの〜コは』とか歌ってるクルマあるじゃない。アレがデュエットって言うんだけど、アレの速いやつ」
んー。ダイハツが誇るモンスターマシンの説明としてこれが適切なのかは激しく疑問だなと思いつつも、そうでもしないと相手に通じません。不憫なクルマです。


納車編

クルマが来ない

 中には頼んだら10日という普通のクルマでもなかなかありえないスピードで来ちゃった人もいますが、そうでもなければ大抵は2ヶ月程度。初期の頃は4ヶ月〜半年待ちだったなんてのはザラだったストーリアX4。
しかもオーダー時点ではいつ頃の生産ロットになるかも不明で、オーナーはジリジリしながら過ごす事になりました。
待ちくたびれて、「いつ頃納車されるんですかね〜?」とディーラーに繰り返し電話した人もいるのでは?今乗ってるクルマの車検切れギリギリとかそういう状況ではなかなか買いにくいクルマでした。

クルマは来たけどエアコンが来ない

 エンジンルーム内の仕様変更によりやっと110号車からエアコン装着が可能になったストーリアX4(それ以前のX4もECUは対応しているので、補機類まで更新や加工すれば装着可能)。
ただしあくまでモータースポーツベース車ですのでエアコンはオプション、モノ自体も受注生産で納期は3ヶ月でした。たかがエアコンとはいえ侮るなかれですな。ロット生産だったのかも?
で、この納期1.5ヶ月というのがクセ物でして、販売店でちゃんと前もって早めに発注していないとX4本体は来てもエアコンが来ない・・なんて事も。エアコンが来てからの納車でいいよ〜って人はともかく、中には待ちきれずにエアコン無しでしばし過ごす人も結構おりましたとさ。

違うクルマが来た

 これもX4ならではなんでないかな〜と思うんですが・・・フツーのクルマだと、マイチェン前なんかは在庫販売しかしなくてマイチェン後に改めて受注ってのが多いハズ。でも納車待ち期間が長いX4だとどうなるかと言うと・・
中期型を受注したつもりが、月日が流れてようやく納車されてみたら後期型で姿形が全然違うクルマになっていたという事態に!
まあスタイルがウリのクルマでは無かったとはいえオーナーとしては唖然とする瞬間ではあります。まあ大抵はその前に「あ〜マイチェン後の顔になるんだな〜」と気づいてたと思いますけどね。
ちなみにこの現象はストーリアX4が排ガス規制を受けた時にも発生。「ブーストが2kくらいかかるっていうタマゲタ車だから買ったのに、1.6kくらいまでしか上がらないぞ〜?!」という声多数。ブーストリミッターがそれまでの2.5kから1.55kに規制されちゃったんですな。まあ普通は1.6kでも十分オドロキのブーストなんですが(^^;

4にしますか、5にしますか?」

 これはたぶん私だけの話だと思うんですが・・ディーラーで納車前に「競技車として使うからリアシート外して2名乗車で登録して」って頼んでたんですよね。で、しばらくすると電話が。
「4にします5にします〜?」
何の話だかわかりません(汗
「いやこんだけ広いと4ナンバー(小型貨物車)も取れるんですよ」
4ナンバーってそんなもんだっけか?!何か違うような気が・・でも4ナンバーも面白・・いやいや毎年車検はイヤじゃ!
もしもあの時4ナンバーにしてたら私のX4はリアハッチにさんさんと「最大積載量ン00kg」というステッカーが貼られていた事でしょう。未だにソレも面白いな〜と思いますが。でも排ガス類別記号も変わっちゃうし、そのへんどうするつもりだったんだろうか?(汗

ドリンクホルダーがついてきた?!

 ストーリアX4の内装は非常にスパルタンです。標準でドリンクホルダーなんかついてきません。ディーラーによっては部品で取って納車時につけてくれるとこもあるようですが。
が。なぜかたま〜にドリンクホルダーが最初からついてくるX4があります。原因は不明です。たぶん「当たり」なんでしょう(汗

ラリーホーンがついてきた?!

 走りに関する部分以外は普通のストーリアなX4.当然ホーンも純正のチープなやつ・・・・・・ミっ、ミってなるやつね。
ところがどっこいそのX4は納車時にホーンボタンを押すと「パァーン!」と見事な音が。何事?!
「いやドリンクホルダーオーダーしたんだけど在庫無かったからラリーホーンつけといたよ〜。イイ音でしょ?」
あるディーラーでの実話です(汗

スペアタイヤカバーは別売りです

 世の中にはそれが納得いかなくてクレーム出しちゃった人もいましたが、ストーリアX4にはリアのラゲッジの床に埋め込まれるスペアタイヤの上に敷く板がついてきません。
カーペットはついてくるんで一応スペアタイヤはムキ出しではなく、デコボコを気にしなければ荷物も置けるんですが・・実用性を考えた場合は別に購入する必要があります。
中古で購入した場合にこの板が無かった場合、それは前オーナーが無くしたとかじゃなくて、元からついてないと思ってください。
ちなみにこのスペアタイヤをカバーする板、これまた場合によっては何も言わずともついてきます。これまた「当たり」ということで・・

「これが新型マーチか」

 これも私の場合ですが、ノーマルの外観でも知名度が低いのに純正エアロなどつけた日には誰にもわからないクルマに。
ある所で駐車場に止めてたら隣のバスの運転手に「これが新型マーチ?」と聞かれました(汗

写真は実物と異なる場合があります

 これはクルマ本体の話じゃないんですが、カタログの裏に載ってるDRSパーツ。キレイな赤色でいいな〜と思って購入すると、パフォーマンスロッドとか大物はともかくスプリングは赤くなかったり。
最初来た時「あれ?なんで間違って純正が・・」と思っちゃいましたが、どのみちすぐに塗装が剥がれるという事なのか、スプリングは真っ黒なまま来ました。あの赤いスプリングがいいな〜って購入する人も(私みたいに)いると思うんですが・・


走行編

ぱしゅるるるという音がしていた 〜サヨナラオットセイ〜

 コレは新車時でノーマル状態を経験したオーナーで無いとわからないかもしれませんが、ストーリアX4って最初の段階ではちゃんとブローオフの「ぱしゅるるる〜」って結構心地よい音がするんですわな。
それがいつの間にか消えちゃうわけなんですが、私も慣らし中の走行距離1000kmくらいまででした。
原因はよくわかりませんが、「オットセイ」ことエアクリBOXの下についてる小さなダクトの具合によるのでは無いかという説も。このオットセイはけっこう簡単に外れちゃうので、なんかの拍子に落下したままその姿を目にする事も無いオーナーもいるやもしれません。
ちなみに純正エアクリのままでもBOXの下半分をカットすると結構盛大に「ぱしゅるる」音が復活するそうな。

ばきばきばきという音がする 〜デフの音が心地よい〜

 いきなりノーマル状態で機械式LSDがついているという稀有なクルマゆえの現象ですが、ストーリアX4のオーナーからのクレームの中に、「なんかクルマがバキバキ言うんだけど、壊れてるんじゃないの?」というのがあるんだとか。
確かに予備知識が無いと引いてしまうシチュエーションではありますが、特に納車時なんかはしばらくバキバキ音が出ます。出荷時から機械的にこなれてくると音は消えていき、ほどよいところ(私の場合は2000km)でミッション/デフのオイルを交換してやると完全に消えますが・・あとは使用するオイルにもよりますね。
確実にこれがどうなると言えるもんでは無いですが、ハンドル切ってパキパキ言うくらいなら特に異常は無く、気になる場合はオイルの銘柄やグレードを変えてみるとかしてみた方がいいでしょう。

ぼひゅっと鳴る 〜潰れるパイプ〜

 ストーリアX4純正のゴム製インテークパイプですが、ブースト圧が高いがゆえに全開走行時はすぼまったり戻ったりと激しい変形にさらされます。
で、アクセル戻した時なんかには大量に吸い込んだ空気が一時的に行き場を無くした時に発する音がオナラのように「ブ〜」とか「ボヒュ〜ッ」って感じになります。
一応パイプは極初期型以降針金仕込んだ強化品ですが、ゴムの経年劣化が早くてパイプが裂けたりして正常な吸気ができなくなる(ブースト計の針がピクピク言って上がらなくなる)ので、できたら金属製もしくはシリコン製のパイプに変更してあげたいところです。 

4500回転からが分かれ道 〜コモリ音の向こう側〜

 純正ノーマル状態(吸排気系とエンジンマウント)での話ですが、ビィ〜ンとゆっくり回転を上げていくと、4500回転に近づくに従って室内へのコモリ音がかなり激しくなります。人によっては耳が痛くなったり会話がしにくくなるかも?
初めて乗る人はちとビビるかもしれませんが、ストーリアX4はそこからが真骨頂です。トルクピークの4800回転からモリモリとトルク感が出て、6000回転では激しい加速がピークまで続く!ストーリアX4がどんなクルマなのか、4500回転から上を楽しんでください。

スカスカの純正ブレーキタッチ 〜素直に換えよう〜

 ストーリアX4に限った事じゃなく、ABS無しのストーリア共通の症状だと思いますが、まず最初に不満に思って、なおかつ改善が容易なのがブレーキ。
効きそのものはそれほど悪くは無いんですが、タッチが最悪。なんかスポンジみたいにフニフニな感覚から急に制動力が立ち上がる感じで、違和感ある事この上無し。
X4の場合、普段乗りでもちょっといい感じで走ろうものならブレーキでいい感じ台無し!な事があると思います。
この場合一番簡単なのはDRSでも社外品でもいいのでブレーキパッドを換えちゃう事。
キンキンのスペックじゃなくていいので、ちょっとスポーティー程度の安価なブレーキパッドでも十分です。それだけでいかに純正ブレーキパッドがスポンジーかわかると思います。

「ブーストはまあテキトーに」 〜標準は1.2だっけ?〜

 後期モデルあたりではだいぶ正確になったようですが、初期モデルあたりではまず間違いなくテキトーに設定されていたであろうブースト圧。
ストーリアX4の場合はタービンのアクチュエーターのロッドについているナットで調整するようになっており、3つのナットのうち両側のナットを緩めた上で真ん中のターンバックルナットを回してロッドを伸ばしたり縮めたりして最大ブースト圧を変えます。
一応工場出荷値は1.2k±0.2とされており、ナットには「コレ調節したら補償外だよ〜」という意味のマーキングがされているのですが・・私のは初期設定で1.9kかかってました。初めてブースト計つけてフルブーストかけた時は目が飛び出る勢いでしたが(笑
これで調節しちゃダメよ〜と言われても無理ってもので、一応安全マージン一杯と言われる1.7kにしてましたが、現在は2.0kにしてます。
ちなみにGH−M112Sの場合はブーストリミッターの設定が渋くてオーバーシュートでもメーター値1.8k程度までしかかからないので注意。

「これ軽だっけ?」 〜料金所のオヤジは語る〜

 親方トヨタのヴィッツよりも一回り小さく、幅は軽自動車に近いストーリア。高速道路の入口のセンサーなんかでも軽自動車と認識されて発券される事があります。当然料金所ではケゲンな顔をされるわけで・・・良い子はキチンと「これ軽ッスよ軽じゃありませんよ〜」と申告しましょう。

「オススメはダイハツ純正オイルです?」 〜いやちょっと〜

 まあ別にいいんです。キチンと走るし。入れてて何かあったら補償は受けられるわけだし。
でもね、できればダイハツ純正ミッションオイルは避けた方がいいのかな〜?と個人的には思ったり。
準備のいいディーラーはLSD対応オイルを置いててくれたりするわけですが、大抵の場合は普通のミッションオイル。
普通の走行には問題無いんですが、やはりLSD対応オイルを入れてあげたいところです。
ちなみに私がジムカーナ走行で使った時は、全開走行を始めて15秒くらいでミッションの入りが渋くなりました。
激しい走りをする人はできれば純正オイルの使用を避けて、ディーラーで点検の際にもミッショオイルは持ち込みにするのが吉。

「レギュラーでよろしいですね?」 〜よろしく無いッス(汗)〜

 何しろ見た目は普通のコンパクトカー。競技車とか走り屋仕様でちっといじったりステッカーだの貼っておけばまだしも、ノーマルだとこれが「ハイオク指定」のクルマだとは思われません。
そのためガソリンスタンドに行くと、
店員「レギュラーでよろしいですよね?」
X4「いやハイオクで」
店員「かしこまりました」
X4「・・ちょっと待った!!」(その手に持ってるノズルはレギュラーじゃない?!)
そんなやり取りは決してシャレではありませぬ(泣)ストーリアX4のJC−DETは最近の国産車でもそう多くは無い「ハイオク指定」だから、レギュラー入れると極度の不調に見舞われてマトモに走りません。私もセルフじゃないスタンドに行った時には給油のメーターでキチンとハイオク入れてるか確認するのが常。
ちなみに(これが重要なんですが)「ハイオク指定」のクルマにレギュラーを入れた場合、「メーカー指定の燃料を入れていない」という事でエンジンが不調になっても補償外になっちゃいますので注意しましょう。
まあ今までで一番強烈だったのはストーリアX4になぜか軽油を入れられちゃった例ですが・・その店員は海外のモーターショーで「シリオン・2ストディーゼル仕様」でも見てきたんでしょうか(@@)

エアコンの配管に穴が開く〜ワイパーモーターのアース線に注意〜

 珍しいトラブルですが、ワイパーモーターのアース線がエアコンの配管と干渉して削れている事があるそうです。 報告いただいた方は未遂で済みましたが、最悪の場合エアコンの配管に穴が開く可能性も!エアコン装着車の方はご注意を!

爆走編

振り切れるブースト計(少なくとも2kスケール)

 640号車以後の排ガス規制型(後期型U・最終型。GH−M112S)はまだいいんですが、それ以前の型(GF−M112S)だとブーストリミッターが2.5kなんてとんでも無いところにあるおかげで感覚的には際限無くブーストが上がる感じ。
実際1.7k程度で乗ってる人も多いと思うので、そうなると後付ブースト計としてポピュラーな1.5kスケールでは全く役不足。少なくとも2.0kスケールを使用しましょう。

ぶっとぶ3速(ミッションブローの原因その1)

 ストーリアX4と言えば定番のミッションブロー。一番多いのが3速の歯が欠けてしまう事ですが、年々ショットピーニングなどの加工を駆使して硬度を上げてたおかげで後期モデルではだいぶブローしなくなったそうな。
全開走行中に突然逝く事もありますが、それ以外だと一応前兆があるとも言われていて、ギアを入れた際に3速だけ違う音がする時があるそうな。
3速に入れてみてそれまでと違う音がしてきた方はそろそろミッションオーバーホールの時期です。

砕け散るレリーズベアリング(ミッションブローの原因その2)

 3速の強度と並んで心配なのがレリーズベアリング。これが破壊されてミッションブローに至るケースもあります。
できれば何かの機会にDスポの強化レリーズベアリングにしておきたいですね。クラッチフィーリングもだいぶ改善されるらしいので・・
ちなみにギアの歯が欠ける以前にレリーズベアリングが破壊された場合、ギアが抜けなくなるなどの症状が出ます。
その場合は一旦クラッチワイヤーを調整して緩めてあげるとギアが抜けますので、それで何とかニュートラルに入れましょう。
そっから少しでも走っちゃうとベアリングの破片でギアが欠けちゃうので注意。

抜けるドラシャ(ミッションオイルが漏れる)

 停車してるX4のミッションのあたりにシミが!エアコンの水であってくれ〜!(エアコン無いけど)という願いも空しいオイル染み。
ドラシャが抜けかけてそこからミッションオイル漏れって例も結構あります。原因としてはロワアームなど下回りを縁石等にヒットしたり、エンジンマウントのヘタリによる震動などでドラシャとミッション側根元のCリングに負担がかかったりする事。ドラシャ回りを一度バラしてしっかり押し込めば多少は走れますが、そのまま修理に直行と相成ります。

歪むミッションケース(耐久性に難あり)

 ストーリアX4の大馬力にミッションが耐えられずに壊れる・・というのが初期から中期型にかけてよくあったトラブルですが、途中からミッションケースにリブ(骨)が追加されたり、ギアの強度を上げたりでだいぶ耐久性は向上。
しかし初期のクルマほどそれほどの強度を持たないので注意なのがミッションケース。純正でそのまま使用しているものは仕方ないとしても、ブローの際に発生する僅かな歪みが元でブロー癖がつき、僅かな時間で再ブローする時もあります。
必ずそうなるというものではありませんが、不安であればX4用の強化品でなくてもいいので解体車から別なミッションケースを持って来た方が確実です。私の場合は時間の制約により、中身も解体もモノから持って来たオープンミッションになりましたが・・

マフラーとトランスファーの微妙な関係(ノーマルなら問題無くても・・)

 リフトアップして下から覗くとわかりますが、ストーリアX4のトランスファーとマフラーの間にはあまり余裕がありません。
さらに中期U型や後期T・U型に採用された(この時期にトランスファー交換を行った場合も大型のトランスファーのはず)大型のトランスファーだとなおさら・・
社外品のマフラーを装着する際には、このへんの余裕に注意して下さい。

初めての4WD(強化VCUの必要性)

 ノーマルのストーリアX4にランエボやインプのようなスポーツ4WDのイメージを持ってはいけません。あちらのようなフルタイム4WDではなく、ストーリアX4の4WD方式は「オン・デマンド式」と言いまして普段は全くのFF。
前後輪の回転差を感知して後輪にも駆動を配分・・なんて書くとハイテクっぽい響きですが、実際には床下でトランスファーから後ろに伸びるプロペラシャフトと、リアデフを繋ぐ部分にあるVCU(ビスカスカップリング。初期の途中まではRBC=ロータリーブレードカップリング)の中にあるビスカスオイルのせん断効果ってのを利用しており、その駆動伝達力は前後輪回転速度差に比例しますので、極端に言うと前輪だけがホイルスピンするような状態とか、サイド引いて後輪のロックを試みるとか(これはならんでいいんですが)じゃないと完全な4WDにはならんのです(しかもロットを経るごとにVCUの容量は減っていくからなかなか4WDにならない)。
それを改善するアイテムがDRSからリリースされている強化VCUで、要は4WDである領域がノーマルと比べて広い・・というか常時ある程度4WDなわけです。これの有る無しはまさにFFと4WDほどの違いがありまして・・いやノーマルのままでも雪の日に急坂登るとか生活4WDレベルでは十分なんですけどね。

光るルームランプ(ボディ強化の必然性)

 ハッチバックの常ですが、ストーリアX4もボディ剛性が弱いです。元々開口部が多くリアセクションに隔壁を持たないうえ、衝撃吸収ボディ(ダイハツで言う「TAF」)のために歪みひしゃげる事は宿命。さらにバルクヘッドの剛性も不足しているために激しい走りをする場合にはフロントのタワーバーやスポット増しが不可欠とも言われています。
そんなストーリアX4で全くのノーマルのまま激しい走りをすると、いつしかボディのどこかの溶接部が剥がれて歪み、夜の峠などではルームランプがチカチカ光る事に・・できたら何がしかの補強は入れてあげたいですね。

ブーストがかからない(謎)

 ストーリアX4最大の奇病とも言えるこの症状。あれほど元気にかかっていたブーストが、突然ガタ落ちになるというものですが、確実な原因は判明してません。センサー類の異常やタービンのヘタりなどという説もありますが、ある日突然治る事も。
補償期間中ならディーラーでタービンAssyを交換する事により復活するそうです。
他にブーストがかからない例としてはタービンのアウトレットのガスケット抜けやインテークパイプ抜け、エンジンの震動でパイプの金具がインタークーラーのパイプに穴を開けてしまう・・などがありますが、これらはエンジンルーム内の目視確認やブースト系の針の動き(安定せずにブルブル震える)、換気装置の外気導入時の排気臭などで原因の特定は容易です。
タービンのアウトレットのガスケットに関しては飛んでしまう時に金属質の異音を発したり、アウトレット付近のステーが破損・喪失してたりするのでより容易に判明すると思います。

2005.1.17補足
ブーストかからない病の原因の一つですが、タービンの遮熱板とアクチュエーターの干渉があるようです。工場ラインオフの状態で既に干渉していた場合にアクチュエーターの動きが制限されるため、その状態で1.7〜1.9k程度の高ブースト状態になりますが、経年変化でそれが解消された場合に工場ラインオフでの設定値(1.2k±0.2k)に突然戻るために「ブーストがかからない」と感じるようになる事があるとか。
この場合は当然アクチュエーターのターンバックルナットで調整する事で再びブーストを設定してやる事ができますが、干渉期間が長かった場合はアクチュエーターの劣化によってブースト漏れを起こし、オーバーシュート気味にブーストが上がっては下がるという繰り返しになる事もあります。
納車時から調整しなくとも激しく高いブーストのまま今まで来ている人は一度タービンの遮熱板を外して組み直すのをオススメします。

ブーストが上がらない(仕様です)

 640号車以降の型式がGH−M112Sの方、ブーストリミッターの設定が1.55kとなっております。オーバーシュートでもメーター読み1.8k程度が限界なのでお見知りおきを。無茶なブーストかけない分耐久性は確実に上がっていると言えますが、ここで無理して機械的な改造でブーストを上げたりすると、燃料が追いつかないので冷却不足でピストンが溶けたりします。ECUをGF−M112のものに交換するか、ハイブースト仕様に書き換えるしか無いですね。

溶ける・棚落ちするピストン(過剰ブーストや燃料系のヘタリ)

 639号車までのGF−M112Sのブーストリミッターは2.5k。なのでアクチュエーターで調整する事でそこまでブーストを上げる事は可能ですが、メーカーとして安全だと言えるのはせいぜい1.7kまでだそうな。それ以上の領域となると極短時間のスクランブルブースト的に考えるのならともかく、普通にハイブーストで走ってると最悪燃料が追いつかず、エンジンのピストンが溶けるかもしれません。実例がありますので・・燃料ポンプがヘタってくるくらい年季が入った場合も要注意のこと。
2005.11.22補足
他にピストンの棚落ちの原因として、以下が挙げられます。
「圧力センサー異常」
圧力センサーのハーネスが途中で切れ掛かったために起こる異常。
エンジハーネス交換もしくは、センサーハーネスの引きなおしで対応。
「燃料ポンプ異常」
燃圧低下が原因で、多くはタンク内のフィルター詰まりです。
圧力計を装着し、アイドルで2.9k無ければ異常です。

飛んでガスケット(臭い匂いに注意)

 ハイブーストの個体ほどタービンのアウトレットのガスケットの寿命は短い傾向にあります。特に初期・中期に多いトラブルで、後期でもまだ排ガス規制前の後期T型はこれから注意。ガスケットが飛ぶ際には直前にブーストのかかり具合が極めて不安定になるという前兆があり、放置していると金属性の異音を発してガスケットが飛びます。完全に吹き飛んでしまうとほとんどブーストがかからないので、前兆の段階で見つけて交換しましょう。
当然ながらストーリアX4用のタービンのガスケットなんて滅多な事では地域の部販に在庫なんて無いので、注文してから少々時間がかかる場合もあります。

割れてエキマニ(意外なトラブル)

 これはまだなった人は少ないかもしれませんが、エキマニが割れて笛のようにヒョロロ〜と音を発してブーストも不安定になるトラブルが報告されています。
ブースト時に笛の音が鳴ったらディーラーか行きつけのショップまで。

やっぱりインタークーラー(定番)

 ストーリアX4でもっとも昔から言われていてかつポピュラーなトラブル、それがインタークーラーの破損。
ストーリアX4のエンジルームを開けるとよくわかりますが、インタークーラーからタービン側に出ている金属性のパイプと、他のゴムパイプの金属製ホースバンドが干渉し、エンジンの震動によってキツツキのように突付かれた挙句穴が開いてしまうというもの。
エアコン付のX4に多いのですが、工場での組立段階でそういう風に組む事になっていたようで、一時期ほとんどのX4がパイプに穴が開くか空く寸前という症状に見舞われ、新規ユーザーもまずはこのここを点検するのが儀式のようになっていました。
クレームでインタークーラーの交換は受け付けてもらえますが、対策としてはホースバンドのクリップの向きを変えてあげるだけでOKです。最近は報告例も減りましたが、まだ見た事が無い人は一度点検した方がいいかも。

「ミッションオイル、大盛りで」(まだまだ)

 とにかくストーリアX4はミッションが弱いというわけで、ミッションオイルもなるべくいっぱい入れてあげたいというのが人情。
そんな時はエンジンルーム内のスピードメーターのドリブンからだと目一杯入れられるようです。場所が分からない人は最寄のディーラーかショップまでご相談を。私はそこまでやってませんがそれが原因と思われるトラブルにも見舞われていないので、まあ気分次第かもしれませんが・・

表示がおかしい

はかなくガス欠症状(左コーナーの落とし穴)

 これは私がなった以外に報告例が無いのでポピュラーなトラブルでは無いんですが、あまりガソリン入ってなくてもガス欠症状を起こさないストーリアX4でもなる時はなりますというお話。
私の時はある日突然ジムカーナで2速突っ込むような左コーナーでガス欠症状を起こし失速。練習での症状だったんで本番ではガソリン満タンで挑みましたが同じように失速。リミッターが効いたように力を失ってしまいます。原因不明。
対策が思いつかずに悩んでいたところ、以前にL512SミラX4で同じ症状に見舞われた方から「もしかすると燃料に水抜き剤を入れてやると治るかも・・」とアドバイスをいただき、実行すると見事解決。その方もなんで水抜き剤で治ったかわかっていなかったのでどういう理屈になるのか謎ですが、ともかくガス欠症状に悩まされた方がいたら試してみてください。

アーラピのボルトの寿命(いっその事カット)

 これまたマイナーすぎるトラブルで申し訳ないですが、ノーマルに初期型ストーリアの純正エアロ「アーバンラピッド」を装着して激しい走りをして深くロールした場合、路面状況によってはフロントバンパー底部をこすります。そうでなくても気がつくと底部でステーと結合するための小さなボルトの穴がみるみる減っていきますので・・足回りを変えてロールを抑制していればまだしも、ノーマルのままや車高が低い場合はチンスポ部分はカットが吉です。

冷えないインタークーラー(前・中期型の話)

 後期型はフロントのナンバーが中央に来たしグリルも大型化されたんでまだいいんですが、初期・中期はインタークーラーのまん前にナンバーがあります。
ストーリアX4の場合はまあインタークーラーの方が後から追加された形になりますので仕方ないんですが、DRSでオフセット用のナンバーステーとか設定してれば売れたと思うんですが・・対策としてはもちろんナンバーのオフセットやバンパーへのインテーク追加です。ノーマルのスタイルを保ちつつなおかつインタークーラーの効果を出したい方には導風板が不可欠でしょう。

溜まってますbyインタークーラー(灯油で洗え)

 ターボチャージャーってのはとにかくオイルがエアクリBOXに吹き返してきてエアクリまで汚しちゃうもんですが、ダイハツ車の場合はそのままタービンに回って煙吹いちゃうなんてのはよくある話。ただ、ストーリアX4の場合はインタークーラーが大型なためなのかその配置ゆえか、インタークーラーの中にオイルが溜まります。時間と共に蓄積していくものなので、たまに外して見ると中でチャポチャポ言ってるかもしれません。流すついでに灯油でキレイにしてあげましょう。(廃油を下水なんかに流しちゃダメですよ〜)

熱く語るエアコン(夏で無ければ許せる)

 ストーリアX4にはエアコンの設定がありますが、これに余り多くを期待してはいけません。ちゃんと交通が流れていてエアコン関係の補機類が走行風で冷やされていればいいんですが、真夏のカンカン照りで渋滞の中なんてシチュエーションではもはや温風、いや熱風しか吹き出しません。
一番肝心な時がこれでは、エアコン切って窓開けてウチワで扇いだ方がまだマシというもんです。
対策としては、エアコンのガスが流れるパイプにホームセンターでも売ってる程度の断熱材を巻いてエンジンの熱から遮断する事。かなり違うようです。

まっすぐ走らない理由(ホーシングとかステアリングボックスとかサブフレームとか)

 ストーリアX4はリアが3リンクリジッドな足回りなもんでトーの狂いなんか無縁・・よってリアタイヤのせいでまっすぐ走らないなんて無いだろうと思うかもしれませんが、そんな事は無いです。斜め一本のラテラルロッドでリアのホーシングをぶら下げているだけの作りなもんで車高を変えると盛大にリアの左右位置だけでなく時には若干ですが前後位置もずれてリアが斜め向いちゃいます。
この状態をハッキリ体感できるのはVCUを直結にしたり強化したりしてリアがしっかり駆動している時に限りますが、そうでない方もリアの車高をかなり変化させた際には調整式のラテラルロッドを使って調整しましょう。
また、他にまっすぐ走らない原因としてはフロントのアライメントの他にサブフレームやステアリングボックスのボルト類の緩みがポピュラーです。

ロワアーム不動(固着してませんか?)

 普段まず目にしないとこでの意外な不調の原因。それがリアのロワアームとボディを繋いでる部分のブッシュです。ここは経年劣化でヘタったり固着したりという事態が起こりやすい部分で、そうなるとロワアームも正常な動きができません。
たまにリフトアップした時にゴム製品でもOKな潤滑剤をさしてやるか、破損してたら交換しちゃいましょう。
純正交換でもOKですが、普段乗りで高速道路の路面のギャップなどでの横の動きでも違和を感じるようだと強化品に換装すると改善されます。

折られた爪(競技車には使えない)

 ストーリアX4はけっこうタイヤハウスがいっぱいいっぱいでタイヤのインチアップ一つ取っても考えさせられるクルマですが、リアは特に顕著。
車高を低くするだけでなく荷物を積んだり、はたまた走行中にリアが沈んだだけでもフェンダーとタイヤの隙間がみるみる縮まります。
特に185/60−14などの大径タイヤを履いた際には注意しなければならないんですが、そこでフェンダーの爪折りにより根本的な対策をとる事も。ただし
それをやってしまうと公式競技のナンバー付車両のクラスには出られなくなります。中古で購入を考えている方も、このあたりは注意してください。
まあ競技ベース車ゆえの注意点ということで・・

回せー!(シフトアップはもったない)

 まあトラブル・・・では無いんですが(^^;
ストーリアX4に乗り始めたばかりの方でよく見られるのが、早めのシフトアップ。まあ早めと言っても普通のクルマではわりと当たり前の回転数(5〜6000回転)ですか。ダイチャレなんかでもそうですが、ストーリアX4で気持ちよく走りたい場合はそこでシフトアップしちゃうともったいないです。
ちょっとお節介と思いつつも、7〜8000回転は回してあげて欲しいな、と。

エンジンチェックランプ点灯

 オクヤマのサクションパイプキットを組んでいる方で起きた症状ですが、エアクリをオイルなどでクリーニングしている人にも共通の症状と思われます。
エアクリをオイル等でクリーニングした際に乾燥が不十分なまま組み付けて走行すると、エアクリから飛散したオイルがスロットルボディのセンサーに付着、異常と診断されてエンジンチェックランプが点灯します。既に点灯してしまった場合はセンサー部もしくはスロットルボディ全体のクレーム交換で処理できますが、普段のクリーニングの際に十分エアクリを乾燥させると症状は消えるそうです。
あくまで一例として参考までに。

プラグが二本だけかぶる(エンジン焼きつきの原因にも)

 極初期型で発見されていたトラブルで初期型でも生産時期が早いものについてはありえるトラブルですが、当初砂型から製作していたインマニ内部に砂型の砂が付着し、ポートを閉塞する場合があるとの事。
それによって3番・4番プラグがカブり気味になるようですが、放置しておくとエンジン焼きつきの原因にもなるようですので、初期ロットのX4でプラグの焼け具合にバラつきのあるものは注意(対策としてはインマニ交換しか無いようです)。

プラグが二本だけ電極の消耗が激しい

ACBIさんよりの報告(2005/2/15)
  #2,4気筒のプラグの中心電極の消耗が激しい理由が判明しました。同時点火がその理由のようです。
点火コイルの2次側で、巻き線の巻き初めと巻き終わりの両端にそれぞれプラグが着いてる構造のため、プラグによって電流の方向が逆になってるんです。
で、でんじろう先生いわく、放電では電子が飛び込む側の電極が消耗しやすいので、#2,4は中心電極、#1,3は接地電極が減ることになります。
で、30000km以上無交換で放置していた純正プラグを見てみたら、確かにそのように減ってました。(10000km交換品だと、電極の減りが少なすぎて分かりませんでした)


数万kmプラグ無交換の方はご注意を!

高回転(7500rpm〜)の回りが悪い

ブーストがかからない(謎)プラグが二本だけかぶる(エンジン焼きつきの原因にも)にもからんできますが、7500rpm以上の高回転で伸び悩む場合があります。
原因としてはインマニの砂によるポートの閉塞、エアクリからタービンに至る配管の経年劣化などでの強度不足による潰れ、アクチュエーターのトラブル、そしてエンジンルーム内の熱気による点火コイルの要求電力の低下が挙げられます。特に真夏の炎天下などで症状が出た場合にはエンジンルーム内の熱対策に想いをめぐらせてみると良いかもしれません。

 

お別れ編

売れない売れるどころかプレミア価格

 このクルマを買う時にもう売る時の事を考えている人はあまりいないと思いますが・・
根本的にダイハツのストーリアというクルマ自体の知名度の低さ、そして今や少数派という事から手放す時にはあまり高評価を得る事は難しいでしょう。普通のクルマ屋さんでは。例えば乗り換えるとしてディーラーで下取りに出すのもまたしかり。今はまだ一番古くても98年式で6年オチですからまだしも、もう少しすると逆に処分代を取られるとか、良くてもタダで引き取りという事も出てくるかも。一般の市場ではあまり知られていないですからねえ。

スイマセン。実際のところ、最近はプレミア価格がついてます。
高年式でノーマル車もしくは+α程度で競技未使用走行距離1万ちょっと程度までだと、新車価格を上回るものが!
新車価格で139万のストーリアX4ですが、今までで中古の最高価格は161万!
まあある程度走ったものや競技使用車はそうはいかないにしても、同じ程度で普通のストーリアの数倍で取引されているのは確かです。

知らない

 上の「知らない」と同じですが、とにかく知名度は低いですこのクルマ。
普通の中古車屋さんで説明してもなかなか値はつきにくいでしょうね・・年式がそれほど古くないので販売される時はそれなりの価格ですが、それでも個人売買より低め相場と思うと売る時も考えどこです。
※ガリバーの買い取りなどでも、最近は値が上がるようになりました。主に担当者の知識不足などで普通のストーリアと同じくらいの扱いに最初はなりますが、X4である事(それが何を意味するか)を説明すると高値買取になったりします(もっともガリバー等を仲介してX4を欲しがるクルマ屋さんがあればこそですが)

競技屋へ行こう

 これは実は諸刃の剣だったりして・・と思えない事も無いんですが、やはり競技ベース車だけに一番価値を知ってるとこに持ち込みたいところ。競技車なんかを良く扱うショップに売ったり委託販売をお願いするのもオススメです。場合によっては正確に程度を見極められたり、話してるうちにやっぱり売らないでダートラとかジムカーナでもやってみるかな〜とか思い始めちゃうかもしれませんが(笑
まあともかく競技車市場では一定の評価のあるクルマなので、競技系の中古ショップとかヤフオクなど個人売買とか、価値を認めてもらえる場所に送り出してあげたいところです。
※最近のプレミア価格傾向からすると、これからはむしろ「買う時は競技屋を当たってみよう」という事になるかも。まあプレミアつくようなのは確かに程度も良好と思われますが、ある程度走りこんだX4は安く、なおかつスリリングな(笑)初期〜中期型だったりしますので。


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