重大トラブル症例

2006.1.18 CASE 1

ストーリアX4・左前輪脱落

匿名の方から一通のメールが届きました。
『走行中左前車輪がはずれるというトラブルがありました。
他の車両でもあるかもしれませんし、命に関わる事のでご報告します。
ダイハツの回答は
「競技に使用する前提なので仕方が無い。」
と電話のみの返事でした。
画像を添付します。お好きにご使用してください。』

あくまで通常の公道使用の範囲内で起きたトラブルではありませんが、競技やサーキットなどで激しい走りを楽しむストーリアX4ユーザーも多い中で、こうしたトラブルの例もあるという事、そして場合によっては人命に関わる事もある重要なトラブルという事で、通常のFAQとは別に紹介していきたいと思います。

画像はクリックすると拡大します。
ブレーキローターから先が脱落した左前輪。 ハブ破断面。
ブレーキローターは割れていたが、脱落後に路面との接触では無く、キャリパーにかみ込んでの破断と思われる。 走行中のトラブルだったが大事に至らずに済んだのが幸い。
ホイールボルトは4本ともしっかり締め付けられていた。

対象車両について
通常の使用用途 前のオーナーはラリーに使用していたが、H16.9ごろ購入してからは街乗りと時々ミニサーキットぐらい。
破損時の走行状況 H12.12.30美浜サーキットの15分枠のフリー走行中。
 低速右カーブを終えて立ち上がるのにアクセルを開けようとしたところ、左前タイヤからゴトゴトと音がしたらとたんに車が左前に傾き、タイヤだけがまっすぐ転がっていった。
ブレーキディスクの損傷は? ホイールにローターディスクの残りがある状態とその他のローターを見ると路面との接触は無いと思う。
脱落後ブレーキキャリパーに接触したかもしれない。
破損部の衝撃について 今まで強い衝撃を受けた事は無い。
普段の点検整備について 購入時の点検整備や車検、平成17年6月のミッションOHではハブに関しては何も問題はなかった。
足回りブレーキの仕様 前ビルシュタイン車高調 後ビルシュタイン
ブレーキは純正、パッドもトキコのノーマルのもの。
購入時は32000KM 購入後約6000KMぐらい走行。

〜管理人より〜

 これはあくまでトラブルの一症例という事で、これに対する感想や、あるいはどういった対策をしていくかといった事は各個人にお任せします。
元ラリー車で、ミニサーキット走行中の出来事という事を考えると一般公道では起きる事が考えにくいとは思いますが、過去には耐久レースでのスズキ・アルト系のハブ破損トラブルの続出(そしてその延長線上として起きたスズキkeiカップの突然のシーズン途中の中止)がありました。
 ダイハツ車でもジムカーナやストリート車両でのハブ破損・タイヤ脱落という事例が皆無では無い事もあり、今回のような事例が存在する事を意識しながら、今後のカーライフを楽しむための糧としていただきたいと思います。

なお、今後ともこのような重要なトラブル例が起きた場合には
「重要トラブル事例」
として紹介していきたいと思いますので、当HPまで情報お寄せください。

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